2019年に金融庁から発表されたレポートは、
世間に衝撃をもたらし、政府はレポートの受領を拒否。
世帯で月5万円づつ足りない場合、90~100歳まで
同じぺースで消費した場合、という前提なんですけど、
「2000万円貯蓄がないと足りない」、という部分だけに
フォーカスされてしまった、マスコミによる
パニック報道の結果のような気もします。
「身の丈にあった生活で、気兼ねなく
自分は一人、老後は静かに余生を満喫」と
思っていても、実際に当事者になって、
一番実感する問題は、「お金」よりも、
「孤独」の問題らしい。
本当は一番怖い、老後の「孤独」問題。
本稿ではそこにフォーカスを当て、
その回避策を、老後資金の充実を
含めてご紹介してみました。
おひとり様65歳以上世帯急増3要因
原因は主に3つ、考えられます。
いずれも、想定外に長引いている、
20年以上続くデフレが直接、
あるいは、間接の原因と考えられます。
①デフレによる非正規雇用増大で独身比率上昇が止まらない。
最近、結婚していない人、
増えていると思いませんか?
実は、2000年以降、生涯独身比率が
急激に上がっているんです。

(出典)<国立社会舗装・人口問題研究所「人口統計資料集(2014)」>>
あきらかに日本が1998年にデフレ状態になってから、
特に男性の未婚率が急速に上がっています。
お金がなくて、結婚できない?
結婚するとお金ばっかりかかって、面倒くさい?
少なくとも昭和の時代の
数値とは全然違います。
男子が急激に草食系になったのか?
ゲームが楽しすぎて、リアルの女子が面倒くさいのか?
いいえ、違います。
経済がデフレで就職氷河期になり
非正規雇用の状態で、将来の自分の収入に
自信が持てない人が増えたからではないでしょうか。

出典;総務省「労働力調査」
2019年の労働力調査によると
日本の役員を除く雇用者5,596万人のうち、
非正規従業員は2,120万人で全体の約37%
まで増えています。
そして、非正規雇用のうち、年収200万円未満を
日本では、ワーキングプアーと定義しています。
生活保護で得られる生活水準と同レベルが得られる
所得だそうですが、正規非正規含めて、
なんと1,873万人が全労働者の33%がワーキングプア層で、
男女比は、男性が24.1%、女性が75.9%。
これじゃ、貯金ゼロ層が若者に広がるわけです。

出典:SMBCコンシューマーファイナンス
20年のデフレの毒が日本全体にいきわたり、
会社で正社員として働いていても給料が上がらず、
まして非正規雇用の場合は生活するのもままならない
といった状況の労働者が増えていることがうかがえます。
また、
・博士課程を修了した専門人材(ポスドク)が活躍する場がなかったり、
・母子家庭で貧困を抜け出せなかったり、
・就職氷河期で就職先がなかったり
といった現象に対策を一切施してこなかった社会制度の無策も
ワーキングプアを大量に発生させる一因となっています。
結果、少子化がこれらのすべての問題を織り込んで、
とんでもないことになっています。
このペースで子供が減ると西暦3000年くらいに
日本人2000人になります。まさに絶滅危惧種になる勢いです。

出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」より
②年金の個人支給制で熟年離婚増加が止まらない。
2007年の年金改正で、年金が世帯にではなく、個人に
ポータビリティ化され、熟年離婚を加速しました。
2000年以降、結婚自体が減っているためか、
離婚は減少しておりますが、
20年以上同居した夫婦の離婚だけが急増しています。
1つの熟年離婚につき、もれなく、
65歳以上単身世帯が1世帯以上生まれる状態です。

(資料:人口動態統計)
20年以上同居の答えが、「一人のほうがマシ」、
というのは、どうなのでしょう?
最期がどうなるかもう一度よく考えたほうが
いいかもしれません。
③デフレで、ニートが急増。
アベノミクスで10代20代がニート入りは
すこし減ったが、それ以前の20代がデフレで
就職難に遭遇した世代が根雪のようにそのまま、
残っているのがわかります。
人は雪のように自然に消えたりしません。
ニートはほぼ結婚していませんので、
そのまま、おひとり様高齢世帯に
スライドしていくことは、みな気づいている
はずですが、何も手が打たれていません。
最近の、一人7万円のベーシックインカム議論、
この対策なのだろうと、思います。

出典:内閣府労働力特別調査
④40から64歳の中高年ひきこもりも61万人!
19年3月に内閣府から発表された
中高年の引きこもり61万人。

出典:内閣府「生活状況に関する調査(平成30年度)」2019年3月
61万人は、80代の親が50代の引きこもり
の面倒をみる、いわゆる「8050問題」に直行でしょう。
これも、行政がこのまま放置しておくと、
最近見かけるようになった「親が亡くなったのを隠して、
年金をもらい続けるような痛々しい犯罪」を激増
させることになります。
統計データから気づいている人は、これから大量に
こういう事件がおきることがわかっていると思います。
一人7万円の程度のベーシックインカムの導入は、
この状態への対策に十分なりえますが、いつ、
導入されるのでしょうか?それが問題です。
「おひとり様老後」は、不自由が多い。
マンション持ってて、ローンが終わっているから、
とよく安心している「おひとり様」がいますが、
毎年、固定資産税もあるし、管理費もありますので、
しっかり貯金と年金を運用してください。
住宅はバリアフリーでしょうか?
2000万円試算には介護や住宅リフォームは一切
計算に入っていないのです。
それ以前に、「ひとり」であるということで
その時になってみないと、なかなか気づけない
いろんな不便があります。
①死亡リスクがあるような手術が受けられない
日帰りの簡単な手術やすぐ手術をしないと
死んでしまうような緊急手術以外は
病院が手術立会人を要求してきます。
通常、家族が務めますが、
お一人の場合、困ります。
家族がだめでも、連帯保証人をたてれば、
仕組み的には大丈夫ですが、容態の急変に備えて、
ずっと付き添ってもらう必要があります。
なかなか他人に頼めるような役目ではありません。
保証人代行会社に依頼することになります。
②60歳を過ぎると賃貸住宅を契約が難しい
70代になる人はほぼ無理、といわれております。
例えば、持っているマンションを貸し出して
自分は安い賃貸に住んで、家賃収入を得る
ということも難しくなります。
③病気になれない
病気になっても、だれが看病してるのでしょうか?
近くにコンビニがあればまだいいですが、
そういう便利なものがないと、
じっくり治すこともできません。
④認知症は一人で生活できない。
軽い認知症になって、金銭感覚がおかしくなり
会社員時代の感覚でぱっと、2,3日で全部
使ってしまい、お腹がすいてスーパーで
弁当3個万引きして捕まるみたいなケースが
増えているそうです。
見た目では認知症だとわからないので、
別居している家族も気づいていないのだそうです。
⑤最期を看取ってくれる人がいない。
脳卒中で倒れた時でも、同居人がいて
すぐ救急車が呼べれば、そんなに後遺症が
残らないで済みます。
が、半日以上発見が遅れると、
そのまま帰らぬ人になってしまいます。
高齢者が一人で倒れてしまう
ことにはリスクがいっぱいです。
・ちょっとした段差に躓いて骨折したり、
・転んで机の角に頭を打ったり、
・食べ物をもどして誤飲したり、
・モチをのどにつまらせたり、
・エアコンを我慢しているうちに
知らない間に熱中症になっていたり
して
同居者がいれば、大事に至らないことでも
ひとりでいるために、
家の中で、ある日突然、あっけなく
孤独死を迎えてしまうものなのかもしれません。
だから、「おひとり様」高齢世帯の平均寿命は短いのです。
⑥葬儀は?墓は?誰も墓参りに来ない。
生前予約で、火葬、納骨までやってもらっても、
喪主がいません。永代供養墓というのもあるようですが、
誰も、訪ねてくれる人はいないでしょう。
自分とは、一体何だったんだろう、
自問せざるを得ない最期はいやですよね。
だから、自然葬にしてもらって、
少なくない全財産を寄付する、
と結論する方が身近にも、
何人かいらっしゃいました。
今になると気持ちがよくわかります。
「おひとり様老後」世帯へ6つの提案
①シェアハウス
一人で、マンションに籠城していないで
売却して、似た境遇の人同士で助け合う
コミュニティがあるシェアハウスに住むのはどうでしょうか?
借金の保証人以外は仲間同士、
相互に協力しあえば、大人同士、気が楽です。
②親兄弟親戚を大事にする。
他人様に頼めないことを頼める存在ですから、
なるべく、親兄弟親戚の近くに住むのも手ですね。
今はリモートで済む場所の自由は広がっています。
③友人・仲間関係を定年しても大事にする。
定年前から、定年後も連絡をとれる仲間を作っておく。
できれば、ネットのコミュニティでも、しょっちゅう
やり取りができる、気の合う仲間とコミュニティを作っておく。
さらに、一歩進めて、このサイトでオススメしている、
サイトアフィリエートなどのネットでの副業を確立していれば、
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どうせなら、
・子育てや介護で、外に出られない主婦、
・予算削減でポストがないけど、すごい専門知識があるポスドク
・就職氷河期で就職適齢期を逃してしまったニートさんなど
・能力が高いのに対人恐怖症の引きこもりの方
能力もやる気もあるけど、無策の行政のせいで、
能力を持て余している訳アリの人材を
仲間としてピックアップして、稼げる場所を提供して、
会社組織の正社員という「雇われ正規軍」に負けない、
ここでやってやるぞという意識の高いメンバー
を集めた「維新軍」をネット上で結成するのはどうでしょうか。
きっと、正規軍に互角以上の戦いをするのではないでしょうか。
うまくいかせたい、モチベーションも続くし、
うまくいったとき、うれしさを「倍返し」でいただけます。
次は何やろうかと、サークル活動のように
楽しく、日々を充実感をもって過ごせるかもしれません。
⑤おひとりさまエンディングサービス
心配な方は、生前予約というサービスで、
「葬儀+火葬+永代供養セット」とかを
申し込んでおけば安心かもしれません。
いつ、実際にお世話になるかわからないので、
イオンなどの倒産リスクのないところに
しておけば、大丈夫でしょう。
かなり、シンプルなエンディングになるので、
まだ近親者がいる場合は、相談して同意を得てから
準備したほうが賢明です。
⑥老後2000万円問題対策は年金・貯金だけでなく資産の寿命を延ばす
老後2000万円問題対策は年金・貯金だけでなく
資産の寿命を延ばす、運用型投信の運用益非課税、
の個人向け国策である、つみたてNISAとiDeCo
をフル活用しましょう。
60歳から65歳まで延長になる,じぶん年金iDeCo
と20年間非課税枠があるつみたてNISAを
できるだけか長い期間やることで、
ドルコスト平均法効果で運用益も安定します。
第3の自分年金、できる範囲で最大限までやりましょう。
老後2000万円といっても、介護や住宅リフォームなどは含められていない試算なのです。
まとめ
人生100年時代に、老後破綻しないように、
ゆっくり楽しく生きていくには、
単独世帯で、断捨離とかいって、
金がかかるといって、趣味もやめて
少なくなっていく貯金と年金だけで頼って、
引き算ばっかりで、息をひそめながら生きているのではなく、
・ネットでも友人やネットワークをつくる。
・親戚や会社時代の仲間にも感謝して
旧交を過去時間を共有した「戦友」としてあたためる。
・老後2000万円問題対策は年金・貯金だけでなく
資産の寿命を延ばす、運用益非課税型をなるべく長期で運用する
生きてるだけでまる儲けですから、
いつ死んでもいいぐらい、毎日楽しく、足し算、掛け算で、
仲間たちと思い残すことのないように過ごすほうが、
よくないでしょうか?
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