正月に考える資産設計、上級編です。
標準コースが月3万円のつみたてNISA。
それでも不安な人向けにさらに月2万づつ
やるといいのが、上級編がiDeCoです。
これもつみたてNISA同様、イケハヤさん
と同意見です。
https://www.youtube.com/watch?v=uVtOmwQE49k
2014年1月にNISA,
2017年1月にiDeCo,
2018年1月につみたてNISAと
運用益非課税というメリットを持つ3施策
が導入されました。
この連続投入で、投資信託を利息がほぼゼロの
定期預金に代わって資産形成の手段として
広めようと金融庁主導で立ち上げられました。
世界でも特に貯蓄好きの日本人の性分は
そんなに簡単に変わることなく、
契約口座数が伸びはいまいち伸び悩んでいました。
この状況を一変させたのが、2019年6月の
金融庁ワーキングチームが発表した、
いわゆる、「老後2000万円」問題でした。
1998年にデフレに転じて以来、
22年間下がり続ける平均退職金、
男女ともに世界1,2位の平均寿命の
このトレンドは止まりそうにありません。


(出典:金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書
「高齢社会における資産形成・管理」)
これじゃ、公的年金まともに出るわけないなぁ、と
みんな思っていたところに、
「2000万円は必要になる」と思いますよ、
という金融庁からのレポートは、
さすがにインパクトがありました。
これを機に、iDeCoは契約数は増えだしてきました。

(出典:厚生労働省 iDeCo 2020年8月契約者数)
とはいえ、iDeCo の加入対象者数を分子、
公的年金被保険者数 を
(6,733 万人、2018 年 3 月末時点)分母と考えると
160万口座って、2.5%程度の普及率でしかありません。
iDeCoは、NISAとちがって、年金であるため、
60歳まで、引き出せないなど、年金資産を
引き出す時の受け取り方にも、
「退職所得控除」と「公的年金控除」をフル活用する
独特の節税のノウハウが必要ということで、
ここに、取扱説明書(トリセツ)前篇として、
iDeCoが向いている人
iDeCoが向いていない人
おまとめさせていただきました。
この記事を読むと次のことがわかります:
・iDeCoとはなにか
・iDeCoのメリット
・iDeCoのデメリット
・iDeCoが向いている人:3タイプ
・iDeCoが向いていない人:4タイプ
になります。
これで、あなたが気持ちよく
還暦60歳を迎えることができる
お手伝いができればと思います。
・iDeCoとはなにか

「イデコちゃん」イデコちゃん使用規定
iDeCoとは、自分で決めた額(掛金)を積み立てて
運用し、60歳以降に受け取る年金です。
公的年金にプラスできるもう一つの年金で、
大きな税制優遇が特徴です。

(出典:厚生労働省 iDeCoとは?より)
iDeCoの契約から年金資産受け取り
までの流れは下図のようになります:
・ステップ1:
銀行、証券会社などでiDeCo専用口座を作成して
・ステップ2:
定期預金・保険・投信から何を積み立てるか決定
・ステップ3:
60歳まで毎月一定の掛金(5000円~)を積み立て
・ステップ4:
積み上げた年金資産を60歳以降に受け取ります!
・iDeCoのメリット
メリットその1:月5000円からできる
iDeCoは月額5000円の掛け金(積立額)から
始められ、1000円きざみで上乗せ可能です。
掛け金をいくらにして、何に運用するかを
一度決めてしまえば、あとは毎月自動的に継続。
手間がかかるのは最初だけで、
あとは基本「ほったらかし」で大丈夫です。
メリットその2:掛け金分、税金が安くなる
やはり、iDeCo最大のメリットと言えるのが、
税金が毎年、数千〜数万円も安くなることです。
毎年年末の給料で税金が戻ってきて支給額面が多くて、
ホクホクすることがありますね。あの感覚です。
預金の場合、こういう所得税や住民税が戻ってくる
ということはありえないですね。
メリットその3:運用で得た利益に税金がかからない
通常、預金の利息には税金が20.315%かかります。
100万円を定期預金に預けた、
なけなしの100円の利息から20円を引く、
なんという「むごい」仕打ちでしょう。
しかし、iDeCoの運用で得られた利益の場合、
この税金はゼロ。「むごい」仕打ちフリー、なのです!
メリットその4:受け取り時に税制優遇あり
iDeCoでは、運用資産を受け取るときにも
節税効果があります。
資産全額をまとめて受け取るときは「退職所得控除」、
毎年少しずつ受け取るときは「公的年金等控除」
という、税の制度が適用されます。
なんだかんだいって、
最後にやはり「むごい」仕打ち=「税」をうける、
とガクっときた方、大丈夫です。

のちほど、この最後の「むごい」仕打ちの
やり過ごし方、被害を最小限に食い止める
方法は、イデコのトリセツ後編で、
お伝えしてありますから、
そちらもごらん下さいね。
(関連記事=イデコのトリセツ後篇)
・iDeCoのデメリット(実はメリット?)
一見デメリットその1:60歳まで資産を引き出せない=確実に老後資産を貯められる。
iDeCoは年金です。預金ではないので、
原則60歳まではお金を受け取れません。
「受け取れません」って寂しい響きかもしれないけど、
「未来のあなた自身」という一番手ごわい敵から、
あなたのお金を、守ってくれているともいえませんか?
一見デメリットその2:2つの手数料がかかる=それに余りある節税効果がある。
iDeCoを始めるには、定められた金融機関で
専用の口座を開設する必要があり、
口座開設に対して2つの手数料がかかります。
・1つ目は、
口座開設手数料で最低2829円かかります。
・2つ目は、
口座管理手数料が毎月数百円(171円~約600円)ほど。
預金ならば、現金の預け入れ・引き出し時のほか、
こうした手数料は指定時間内であれば、かかりません。
こういう小さいデメリットを、
ピックアップするのは本意ではないですが
事実なので、一応、お知らせしておきます。
ところで、今時、日本だけだと思いますが、
・休日の夜にコンビニから自分の預金下すのに
いくら取られますか?220円!。自分口座ですよ。
・自分の口座から簡単な送金をするのに手数料を
いくら取られましたか?他行あて送金550円ですよ。
ゼロ金利の中で生き残るために
銀行もこういうところで、地味に稼いでいます。
預金だから、手数料が一切掛かっていないという考えは
実際は思い込みかもしれませんね。
・iDeCoが向いている人:3タイプ
①公務員
デフレの影響で、「民間の退職金が下がっているのに、
公務員だけなぜ、高止まり」とやり玉にあがり、
2012年に法案がとおり、約400万円下げさせられました。
2017年1月から、公務員にもiDeCoが解禁されたのは、
その穴埋めを自分でできるように、手段を提供した、
ということのようです。
②会社員
お勤めの会社が企業型の確定拠出年金
を採用していない限り、
基本的に会社員は誰でもiDeCoに加入できます。
税制メリットを活かしつつ
かしこく老後の資産形成としたいところです。
ちなみに、会社が企業型の確定拠出年金を
実施している場合でも、約4割の会社では
「マッチング拠出」との制度が用意されています。
これは会社の確定拠出年金に
自分のお金を追加入金できる制度で、
iDeCoと同様の税制優遇メリットが受けられます。
詳しくはお勤めの会社の確定拠出年金担当者に
確認してみてください。
③自営業者 フリーランス
国民年金保険料を納めている
「自営業者」や「フリーランス」の人々は、
実は2017年1月に制度変更される以前から
iDeCoに加入することができました。
しかも月6.8万円まで積立が可能と、
他の職業と比べてとても優遇されています。
国民年金80万円しかなく、
退職金も自分でつくらないと
ならないフリーランス、自営業者は、
今すぐにでもiDeCoに加入し、
できるだけ活用して老後に備えるべきです。
仮に制限いっぱいの年間81.6万円を積み立てたら、
その全額が所得金額から控除され、税率を20%なら、
掛金81.6万円の20%を節税することができます。
つまり、自分の老後に貯蓄しただけで、
年間約16万円も支払う税金をカットできます!
これだけ知っていて、もし、iDeCoに加入していないと、
将来の自分から、
「自分に言うのはなんだけど、あなたは本当に残念な人だったねぇ」
って、がっかりされちゃいますよ。
・iDeCoが向いていない人:4タイプ
①専業主婦
2017年1月からの制度変更で、「専業主婦」、
つまり国民年金の第三号被保険者が加わりました。
しかし、専業主婦のiDeCo加入は要注意です。
というのも、専業主婦の場合、
そもそも所得税や住民税を納めていないので、
いくらiDeCoに加入しても税金の軽減メリットは
得られないのです。
仕事をしていない専業主婦がiDeCoに加入し、
夫の年収から月2.3万円を負担した場合、
夫の税金が下がるわけではないので、
こちらもメリットなしです。
ほかの人に比べてメリットすくなっ!
っていう感じですよね。
「会社員時代に積み立てたなど
すでに確定拠出年金の資産があって、
iDeCo口座を作らざるをえない」場合は例外として、
「これから始めよう」、と考えていた方は、
iDeCoへの加入を考え直したほうがよさそうです。
②借金があり、支払いの能力が安定しない人
いま目の前の家計すら黒字に保てていない人は、
老後の備えをするステージにはありません。
特に借金がある人は、基本的にその返済を
優先したほうがいいでしょう。
キャッシング、リボ払い、消費者金融や
銀行系カードローンなど、
年10%以上の利息がつくローンの残高を
抱えている場合、まずは借金の返済を
まず、優先するべきです。
そのあと、iDeCo開始で間に合います。
③20代の人
あなたがまだ20代で、毎月の手取りが
20万円に達していない場合、
今は自分の仕事のスキルを磨いて
年収をアップさせることにお金を使いましょう。
また、貯金が100万円にも満たない場合、
何か臨時支出が重なるとあっと言う間に
借金生活に転落します。
そうした方もiDeCoへの加入は
おすすめできません。
まだあなたが20代なら、
まずは毎月の収支を安定させ、
貯金ができる体質になることを
優先させましょう。
それからiDeCoを始めても遅くはありません。
④年収が下がる可能性のある人
そんなの「可能性」だったら、
全員該当、じゃないか、
とつっこみをいれないでください。
査定とか昇給とかレベルではなくて、
・これから産休に入る場合
(共働きで妻が産休に入るケースも含む)
・療養中で病気休職予定の場合
・会社を辞めて転職活動する場合
などがこれにあたります。
まとめ
・iDeCoとはなにか
iDeCoとは、自分で積み立てて運用し、
60歳以降に受け取る年金です。
公的年金にプラスできるもう一つの年金で、
大きな税制優遇が特徴です。
・iDeCoのメリット
- 月5000円からできる
- 掛け金分、税金が安くなる
- 運用で得た利益に税金がかからない
- 受け取り時に税制優遇あり
・iDeCoのデメリット(実はメリット?)
- 60歳まで資産を引き出せない=確実に老後資産を貯められる。
- 2つの手数料がかかる=それに余りある節税効果がある。
・iDeCoが向いている人:3タイプ
- ①公務員
- ②会社員
- ③自営業者フリーランス
・iDeCoが向いていない人:4タイプ
- ①専業主婦
- ②借金があり、支払いの能力が安定しない人
- ③20代の人
- ④年収が下がる可能性のある人
iDeCoは「60歳の自分に向かって、毎月、仕送りをする」
、もう一つの年金,みたいなものではないでしょうか。
貯金もいいですが、iDeCoはやっておいて、
後悔のない投資だと思います。
iDeCoの長期の投資運用の結果が悪い世界経済状況なら、
どのみちほかの運用でも世界経済はめちゃくちゃで
苦しいはずですし、
ほかならない、「ご自分へのプレゼント」なんですから。。。
#iDeCo #イケハヤ #NISA #つみたてNISA #資産運用 #小額投資 #新社会人資産形成 #2000万円問題
色々議論はあれど、つみたてNISA年40万円x20年フル拠出ガチホで800万円、会社員iDeCo月2.3万円組が仮に30年間フル拠出で828万円。
もちろん価格変動だの受取時課税だのあるけど、凡人だったらこれをこなすだけで老後の不安など皆無になるよ。
そんなにたくさん拠出できないって?
がんばれ。以上。— えまっち💩爆益ポイ活PJ (@ematty_investor) December 7, 2019